電子書籍ストアがサービスを終了したら読めなくなる?―サービス終了する可能性が低いストアの選び方も徹底解説―

基礎知識

たった1つの端末で、いつでも読むことができる電子書籍ですが、電子書籍のストアがサービスを終了してしまうことで、今まで購入した全てのマンガが読めなくなってしまう可能性があります。

そこで、今回は「電子書籍がサービス終了した際の対応」と「サービス終了をしない電子書籍ストアの見分け方」について、ご紹介していきます。

電子書籍ストアによって、読めなくなる可能性が高い

電子書籍ストアがサービス終了を決定した後「読み続けることができるか」は、ストアの対応によって異なります。

電子書籍でマンガなどを購入した多くの方は「すべての権利を買った」と勘違いしてしまいますが、電子書籍は紙の書籍とは違い、ユーザーには「閲覧権のみ」が付与される仕組みとなっているためです。

その仕組みから、電子書籍ストアのサービス自体が終了してしまうと「閲覧権」がなくなってしまうため、結果的に読めなくなる可能性が高くなってしまうのです。

サービス終了した電子書籍ストアの対応

サービスが終了してしまったことで、今まで購入した電子書籍が全て読めなくなってしまうと、ユーザーにとって大きなダメージと言えます。

そこで、ここからは、電子書籍ストアが「サービス終了後にした対応事例」についてご紹介していきます。

対応①閲覧権を他のストアへ引き継ぐ

ユーザーのことを第一に考えている電子書籍ストアは、閲覧権をそのままに他のストアへ引き継ぐ対応をとっています。

そのため、ユーザーにとっては購入した電子書籍が無駄になることなく、いつでも楽しむことが可能です。

しかし、ユーザー自身が引き継ぎ先の電子書籍ストアを選べない点や購入した電子書籍が全て引き継げる保証はされていないため、不満が残ってしまうこともあります。

対応②大手のストアはポイントに変換

Amazonや楽天などの電子書籍以外のサービスを展開している企業の多くは、通販でも使えるポイントに変換する場合があります。

そのため、電子書籍のデータが消えてしまっても通販で紙の本を買い直すことが可能です。

しかし、全ての本がポイントに変換される保証がされていないことや使い道があまりないポイントに変換されてしまうこともあるため、不満に感じてしまうことも多くあります。

対応③ダウンロードした書籍のみ閲覧できる

スマホやPCなどにダウンロードしている書籍のみを閲覧可能にしてくれるストアも存在します。

この対応の仕方は、最初は「すごく良い企業だな」と感じるかもしれませんが、スマホなどが紛失・壊れてしまうことがあると全て見ることができなくなってしまうためリスクが高い対応となっています。

また、水没など「こんなはずじゃなかった」という場合にデータが消えてしまうと、ユーザーにとっては損しかないため、あまりこのような措置をしているストアはありません。

対応④何もしない

電子書籍ストアの利用規約には「ストアの閉鎖に伴う対応」が記載されていることから、本来ならば「対応なし」という形態を取って良いことになっています。

しかし、過去にストアが急に閉鎖して対応を何もしなかった企業がSNSなどで大炎上したことにより、多くの企業が何かしらの対応をしてくれる仕組みになってきています。

そのため、よっぽど認知度が低い電子書籍ストアではない限り、多くの企業は対応してくれると思っていいでしょう。

サービス終了しない電子書籍ストアの見分け方3選!

電子書籍ストアがサービス終了した際に「何かしらの対応してくれる」と思っていても、なるべくなら「サービスが終了しないストアが知りたい」というのが本音です。

サービスを終了しない電子書籍ストアの共通点として、利益・運用歴・企業の規模が大きく関係しています。

ここから詳しく解説していきます。

有名な企業がサービス展開しているか

大手企業は、多くのサービスを展開していることから、電子書籍ストアを閉鎖するだけでも他のサービスに悪影響を及ぼしてしまいます。

例えば、Amazonが電子書籍サービスを閉鎖してしまうことで、Amazon通販やAmazon MUSICなど、Amazonが関係しているサービスの印象が悪くなってしまうのです。

そのため、サービス展開が多い企業は、簡単にサービスを終了することはありません。

また、いくらサービス終了した際にユーザーにいい対応をしても、悪い評判は必ず出てきてしまいます。

その悪い評判が拡散されてしまうと、マイナスイメージを払拭するための労力を割かないといけなくなることから、大手企業ならサービス終了について「なるべく避けたい」と思うことでしょう。

利益をきちんと出しているのか

Amazonなどの経営が安定している大手企業なら安心できますが、経営が不安定な企業も多く存在します。

そのため、経営が悪い大手企業の電子書籍ストアは、閉鎖してしまう可能性が高いのです。

特に、このコロナの影響で通販系が伸びていない大手企業は危険とされており、時代の流れに乗れなかった企業となるため、その会社が運営している電子書籍はそのうちサービス終了してしまう可能性が高いとされています。

このようなことから、大手企業でも「経営が安定している企業」を選択して電子書籍ストアを決めることがオススメです。

20年以上の運用歴はあるか

電子書籍ストアを選ぶ際にも「運用歴」に注目することで、サービス終了の可能性を減らすことができます。

その中でも特に、運用歴が20年以上の電書籍ストアは、さまざまな壁にぶつかりつつも乗り越えてきた実績があることから、サービス終了の可能性が低くなっています。

また、運用していくには「ユーザーからの評価」も重要のため、長く続いている電子書籍ストアだからこそ安心して利用することができるのです。

サービス終了の可能性低い電子書籍ストア4選!

ここからは、先ほどの「サービス終了しない電子書籍ストアの見分け方」を元に、サービス終了してしまう可能性が低い電子書籍ストアをご紹介していきます。

①Kindle

Amazonが運営している『Kindle』は、700万冊以上の本を展開しており、ユーザーからの評価も非常に高い電子書籍ストアです。

月額500円で入会できるAmazonプライムによって、期間限定公開の本も読むことができます。

また、月額980円(税込)でKindle Unlimitedに入会することで「和書:12万冊以上・洋書:120万冊以上」を好きなだけ読むことも可能です。

マンガの品揃いも多く、人気マンガも読めることからジャンルの幅でも業界トップクラスと言えるでしょう。

②ebookjapan

ebookjapanは、マンガに特化している電子書籍ストアであり、97万冊以上の作品を展開しています。

運営会社は、ヤフー・イーブックイニシアティブジャパンに変更され、2つの企業が合同でサービス展開していることから安心感が高まっています。

また、ebookjapanはキャンペーンの還元率が特徴であり、マンガ・コミックをお得に読みたいPayPayユーザーに人気の電子書籍ストアです。

初回登録するだけで「6回使える50%OFFのクーポン」なども配布されるため、マンガ好きには魅力的なストアと言えます。

③BookLive!

BookLive!は、マンガを中心に展開している電子書籍ストアであり、ビジネス書なども合わせると129万冊以上の作品を展開しています。

2020年に行われた「オリコン顧客満足度調査」では、電子書籍ストア19社のうち総合1位を獲得した経験があることから、サービス終了する確率が低いと言える電子書籍ストアです。

また、激安セールや無料で読むことができるマンガ・割引クーポンなども用意されているため、好きなマンガを激安で読むことが可能です。

④コミックシーモア

コミックシーモアは、マンガを中心とした87万冊以上の作品を展開しており、購入だけではなくレンタルサービスを利用できるのが特徴です。

「2021年オリコン顧客満足度調査」では1位を獲得しており、作品の充実度もユーザーから高く評価されています。

まとめ

今回は「電子書籍ストアがサービス終了した際の対応」と「サービス終了をしない電子書籍ストアの見分け方」について、ご紹介しました。

電子書籍ストアによって対応が変わってしまう場合もあるので、以下のようなことを注意しながら、サービスを終了しないストアを見極めることが大切です。

【サービスを終了しない電子書籍ストアの特徴】

  • 運用歴や信頼度
  • 品揃えの多さ
  • ユーザーの満足度の高さ

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